草刈と現代農業
雑誌「現代農業」はターゲット読者がプロである農家さんのせいか地に足の着いた堅実な企画が多い。
チャラチャラした園芸雑誌とはステージが違う。ビ~のように廃刊になることはないだろう。
7月号は「草刈が楽しくなる」という副題であり、この号は図書館で読むだけでなく購入して損はない。
特に参考になるのが以下3点
1 刈り払い機
メンテナンスの記事は役に立つ。燃料は25対1ではなく50対1を勧めている。
2 自走式モア
刈り払い機の10倍以上の仕事をこなすというが、なんとなく贅沢な感じがして二の足を踏む人が多いのではないか。
しかしよくよく考えるとウインドウズ95PCは当初20数万円したし、カメラが好きな人はたいして変わらないのに数台のカメラ・レンズを持ちその合計は数十万円!
二日かかる草刈が数時間で終わり、しかもこれが年中行事なら贅沢とは言えないかもよ。
3高刈りと地際刈り
農家さんの草刈りを見ていると土煙をあげながら極端に低く刈っている。
凄いなと思いながらもそういう刈り方だと法面地表を脆弱にして疑問にも感ずるところだった。
それに異を唱える人の記事があって至極共感!
要旨は要するに、根元から刈り取ると背丈の低い広葉雑草も刈ってしまい、イネ科の雑草など強害草を増やすことになるというのだ。
「このままでは死ぬまで刈り払い機を担がねばならないでしょう」と挑戦的言辞すら用いている。
ハッとした。
その体験をしていたからだ。きれいに根元から刈ると、一面、こうぶし(ハマスゲ)畑となるがクローバーがあるところはまだら状況でそれほどではない。
記事筆者は5センチほどの高さでの高刈りを推奨している。また、クローバー,蛇イチゴ、チドメグサなどを見つけると追肥さえ投与するとのこと。
具体的有用植物名もあげている。
クローバ,二葉葵、リュウのヒゲ、ドクダミ、フキ、タンポポ、オヘビイチゴなど。
ここで私の体験を加えさせていただくと
ドクダミは反対。放置すれば60センチくらいには容易になるし、地下茎が強すぎる。
普通の芝:すでに述べているが抑制効果を体感している。
クローバ:見た目もカワユイし、極端に背が高くなることもない。
一つあげるならこれ。
2018.7.1記