アマチュア無線今昔 ①
昔やっていて、今やってないもの
登山にオートバイ。
それにアマチュア無線があった。後者について一言。
廃局して〇十年になる。
今でもラジオはよく聞くので短波受信には関心がある。
そこで〇十年ぶりにちょっと調べてみてビックリ。
行うのはとても簡単になっている。
使える周波数帯が増え、許される出力は倍増!
なんで?と思ったがどうやら行う人が減っていることが影響しているようだ。
人口の減少は関係ないだろう。原因は携帯電話という無線電話を誰でもどこでも
使えるようになったのが主因に思われる(コンビニATMで銀行店舗の意義が低下
したのに似ている。)。
単なる友達とのお話なら携帯・スマホで十分なのだ。
昔は小中学生のころSWLと言って短波放送を聴くことから始め、アンテナを張っ
てあるご近所の家を突撃訪問して機器を見せてもらい、自分で真空管を使ってラ
ジオを作るという通過儀礼を経てきた。
今やそういうことはない。機器はあまりに高度化・サイズが極小化してしまいベ
テランでも作ることはなくなってしまった。いやそういうレベルのものは製作出
来なくなっているのだ。
必然、交信のみ
おしゃべりだけならすぐ飽きてしまう。
DXと言って外国との長距離通信、移動先での現地の人との無作為的交信、それに
災害時の非常通信位しか独自性は思い浮かばない。
行っている人の様子もずいぶん違ってきているようだ。
学校ブラスバンド部に所属していて後年、音楽大へ進学する人が見受けられるが
、同じようにかってはマチュア無線をやっていた人が後年有力大学理工系学部へ
進学するという人が多かったように思う。
今はアマチュア無線の実態が放送局技術陣的なものからアナウンサー的なものへ
移っているのでこういう人は少なくなっているのではないか。
2018・6・1記
②トランシーバFT817ND
秋葉原へ行く際、秋月や千石へ行く通り道にあるので富士無線電機はよく目にする。
太陽光発電用の1500wDCーACインバーターはここで購入しているが本来このお店のメインはアマチュア無線。
そして気を付けて見ると近くにロケット無線というお店もあり、かなり大々的にアマチュア無線販売をしているではないか。意識するしないで目に入る光景が異なってくるから面白い。
これらの店内を眺めていて目だったのがこのトランシーバFT817ND。国内外でとても売れ、10年来ダントツとのこと。10年ベストセラーなんて通信機器で珍しい話だ。
先ごろやっと後継機が出たが内容はほとんど変わっていないとのこと。変えようがない完成度なのか。
こんな超小型ボディーでありながらほとんどすべての周波数帯を送受信できるとのこと。昔は50メガ帯AMだけでこの数倍の大きさだったのに。
マニアも多く、専門の本まで出ている。車で言えばスカイライン2000GT並みだ。
メーカーは八重洲無線で他社は太刀打ちできていないらしいから不思議だ。かっての中心的無線メーカー「トリオ」はケンウッドと名を変えているがどうしたのだろう。客の分母数が減っているのであまり注力しないのか。