ある女流作家
女子高生のようなかわいい声と可愛いい容姿
作家なら人生の目標とする文学賞も取れた。
暮らしぶりも庶民にとってはうらやましいような夢のようなもの
東京からさほど遠くないところに広大な敷地を手にし、
そこで馬を飼い、乗馬を楽しむ。
アメリカからコンテナで大量の雑貨を輸入し
夫と共に手作りの田園生活を愉しむ。
大学生のファンクラブもでき、カラー写真だらけのガーデン雑誌にも盛んに取り上げられた。
それがどうしたのか
東京下町の夢のないマンションに移り、それらしい言い訳。
変だなーと思っているとしばらくして離婚していたことが判明。
そしてそれらしい言い訳。
ここまではよしとして
そのあとに書き出す内容、生活がなんとも。
一人の男じゃ我慢できない様子でそれを堂々と述べる。
恋多き女というより性愛多き女の生活。
そしてそれを隠さず小説の中身とする。
まるでカワカミソウクン、梶山トシユキ、宇野コウイチロウの世界。
いや、男性作家には私はくだらないことを書いていますという恥じらいがあるが女性作家にはそれがなく別次元。
読者は心の整理ができたのだろうか?
制御不能に陥ったのではないか。
作家は読者あっての生業のはずで少なからず疑問を抱いたが
氏の解は、別の読者を求めることにする、ということか。